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脳卒中と前ぶれ発作

 脳卒中はねたきりや要介護の原因の一位です。その後遺症は介護などで家族や周囲の人にまで深く関わってくるため予防が大切です.では脳卒中にならないためにはどのような事に注意したら良いのでしょうか? 脳卒中の発症に強く関わっている病気はいくつも明らかになってきています.高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、最近では心房細動のような不整脈の重要性も増してきています.喫煙や運動不足、肥満などの生活習慣も関係しているといわれています.脳卒中関連の遺伝子もみつかっています.医学的根拠の無い雑誌の記事、健康食品などの誇大広告に惑わされない様に情報を正しく、冷静に見る目を養う事も大切です.

 

脳卒中の種類

 脳卒中は脳血管障害とも呼ばれ、その名が示すとおり血管病変が原因の病気です.他の病気と違って分類が複雑で、たくさんの病名があるため「脳卒中は分かりにくい」と感じる方も多いのではないでしょうか.そこで、脳卒中の病名を整理してみましょう.

 脳卒中は脳血管が破れて起こる脳出血、くも膜下出血と、脳血管が詰まって起こる脳梗塞に分類されます.脳梗塞はさらに心原性脳塞栓症、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞に分類されます.

  1. 心原性脳塞栓症とは、心臓の左心房というところに血のかたまり(血栓)が形成されて血流に乗って流れて行き脳動脈を閉塞して起こる脳梗塞です.脳梗塞のなかでは最も重症が多く、主に心房細動という不整脈が原因となって起こります.小渕元総理や長嶋茂雄監督、サッカーのオシム監督たちはこの心房細動が原因となった心原性脳塞栓症で倒れました.
  2. アテローム血栓性脳梗塞は脳の太い動脈のアテローム性動脈硬化が原因となって起こる脳梗塞です.動脈硬化の性質は狭心症や心筋梗塞と良く似ています.
  3. ラクナ梗塞は脳の太い動脈から直接枝分かれしている穿通枝と呼ばれる細い動脈が詰まって起こる脳深部の小梗塞です.サイズは直径1.5 cm以下とあまり大きくはなく生命への危険性は少ない脳梗塞ですが、重要な部分に起こると強い麻痺などの後遺症を残すため決してあなどれない脳梗塞です.アテローム血栓性脳梗塞もラクナ梗塞も原因として高血圧症や糖尿病などの生活習慣病が強くかかわっています.
  4. 脳出血は高血圧症が最も重要です.脳のなかに血液のかたまり(血腫)を形成して麻痺などを起こします.
  5. くも膜下出血は主にくも膜下腔と呼ばれる脳の表面にある太い脳動脈に出来た動脈のこぶ(動脈瘤)の破裂が原因で起こります.生活習慣病との関連はそれほど強くなく、ちょっと違った種類の脳卒中です.

このように脳卒中の種類(病型)は血管の病変などから整理していくと分かりやすいですね.

 

脳卒中の症状

 脳卒中の症状は、脳卒中の種類ではなく、出血や梗塞が起こった場所によって決まります.

  • 片方の手足の力が入らなくなる=箸やペンを落とす
  • 急に呂律が回らなくなる
  • 言葉が出なくなる
  • 体や顔の半分がしびれる
  • めまい、物が二重に見える
  • 片目が急に見えなくなる(一過性黒内障)

 

脳卒中の話題あれこれ

 加齢と共に脳卒中は増えることが知られています.九州大学第二内科の世界的に有名な久山町研究によると、80歳以上の高齢者は50歳代に比べて脳梗塞が男性は15.9倍、女性は24.2倍多く、脳出血は男性2.8倍、女性2.4倍 、くも膜下出血は女性で4倍 に増えると報告されています.高齢者で特に脳梗塞が増加している理由は、加齢に伴う動脈硬化と密接な関係があるとされています.

生活習慣病と脳卒中の関係を列記してみましょう…

  • 脳梗塞は140~159/80~89mmHg以上で増加
  • 糖尿病での脳梗塞の危険率は2~5倍
  • メタボリックシンドロームでは2.2倍脳梗塞になりやすい
  • 心房細動の心原性脳塞栓症の発症率は年間5%
  • 多血症+高血圧+肥満+喫煙の男性は19倍脳梗塞になりやすい
  • 過度の飲酒により脳梗塞は3倍に増える
  • 脳出血は120~139/80~89mmHg以上で増加
  • 高血圧は脳出血の危険性を増強する最も重要な生活習慣病
  • 拡張期血圧をわずか5~6mmHg下げただけで脳出血は40%以上減少する
  • 過度の飲酒により脳出血は2倍、くも膜下出血は3倍に増える

 

脳卒中の前ぶれ発作 

 脳梗塞には「前ぶれ発作」といわれる前兆がみられることがあります.

これを一過性脳虚血発作と呼び、とても重要な出来事です.Transient Ischemic Attack の日本語訳です.英語でも長いので略して TIA と呼びます.脳梗塞の症状が一時的に出現しますが、普通は5~15分くらい、長くても24時間以内に症状は消えてしまいます.そのため脳梗塞の重大な前兆ととらえられず、見逃されることが多いようです.一過性脳虚血発作が起こってから90日以内に10~15%の人が脳梗塞を発症しています.脳梗塞の半数は一過性脳虚血発作から48時間以内に発症しています.一過性脳虚血発作は切迫脳梗塞であり、「崖っぷち段階」である緊急事態なのです.原則としてその日に入院が望ましいとされています.おかしいと感じたら、躊躇せずすぐに専門医を受診するようにしましょう.

 

  • 脳卒中の前触れ発作
  • 肥満と高血圧

What's New

 令和5年10月21日土曜日に第18回北九州脳卒中公開セミナーを開催します。コロナ禍のため令和2年は中止、令和3、4年はWEBで開催しましたが、今年は対面で開催する予定です。会場はこれまでの北九州芸術劇場ではなく小倉記念病院の講堂です。詳細が決まりましたらまたご報告致します。

 

看護師募集中

当院では外来パートの看護師さんを募集しています。和気あいあいとした楽しい職場で一緒に働いてみませんか。

興味がおありの方は遠慮なくお電話ください。

勤務時間や出勤日、休日なども遠慮なくご相談ください。

 

 令和4年10月1日開催の北九州脳卒中公開セミナーは多数のみなさまにご視聴いただきありがとうございました。

ライブの講演は終了しましたが、講演は10月31日までYouTubeで視聴できます。

ご希望の方はお知らせをクリックしてポスターのQRコードからご視聴ください。

  

令和3年から5月末の「脳卒中週間」が10月の「脳卒中月間」に変更されました。

それに伴い「北九州脳卒中公開セミナー」の開催も春〜初夏から秋に変更となりました。

 

昨年(令和3年)は10月2日土曜日に予定しておりましたが、コロナ禍の関係でWEB配信とさせていただきましたが、多くの皆さまにご視聴いただきありがとうございました.

昨年のテーマは「深く知ろう!脳卒中2021」でした.

 

令和2年8月2日に予定しておりました「睡眠時無呼吸症候群の市民公開講座」は新型コロナウイルスのため延期となりましたが、今年は開催の方針で進めております.詳細は追って報告致します.

 

第15回北九州脳卒中公開セミナーの詳細はお知らせをクリックしてポスターをご参照ください。

 

 

 

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